鮎美から未咲宛に届いた高校の同窓会の招待状を受け取った裕里は、未咲に代わり同窓会に出席。 小説「未咲」 映画「ラストレター」の中には、「未咲」というタイトルの小説が登場しています。
8しかしさすがは本家の岩井俊二。
(中略)岩井俊二ほどロマンティックな作家を、僕は知らない」とコメントを寄せています。 最初からヒロインの自死という悲しい結末が用意されているものの、報われなかった想いが手紙を介してそれぞれの元へ届き、ある意味ハッピーエンドな納得のいく結末を迎えるので、鑑賞後はきっと晴れやかな気持ちになれるだろう。
この作品も、やはり、キーとなっているのは「手紙」と「誰かに対する思い」で、岩井俊二監督には、どうしても伝えなければいけない誰かへの思いがあるようです。 映画「ラブレター」は、岩井俊二監督が実際に経験した「学生時代の恋」を懐かしむ気持ちが生み出した作品と言えるでしょう。
もし鏡史郎と未咲が結婚していたら未咲は死ぬこともなかったのでは……と、そんな複雑な気持ちもあるようです。 演技初挑戦となった水越に、庵野が親身なアドバイスをしていたという微笑ましいエピソードも。
13ラストラブレター(遺書)を書くと、今の生活のありがたみを感じることができる 本書の著者は毎年元旦に家族に向けてラストラブレター(遺書)をこっそり書いているのだそうです。
ただ鏡史郎というかつては輝いていたけど、今はくすぶっているというキャラクターを演じるにあたって、今までの福山さんのイメージとは違う一面を見たいと思ってのキャスティングでしたが、監督のイメージ通り今までに見たことのない新しい福山さんを見ることができました。 岸辺野宗二郎 48歳 裕里の夫。
「いい場所が見つかるとその場で自転車を下ろして、1人でロケハンしに行くんです。 (以下略)」と新海誠監督もコメントしているほど、印象深いシーンとなっている。 それが、ある日突然、数億円の賠償金額や、また、何千万円の保険金になる可能性を秘めているとしたら・・・ イギリスでは生命保険を、ラストラブレターと呼ぶことがあるようです。
20それとこれは岩井作品の特徴とも言えますが、前半と後半で全く違う物語でもあった。 初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く。