つまり原作については知らなくても聞いて楽しい組曲として自立させたのではなかろうか、というわけです。 Baritone C• ノクターン 最初の仮面舞踏会から帰ったアルベーニンが外出中の妻の帰宅を待ちながら、昔は自分の方が妻や愛人を待たせ焦(じ)らしたものだが今では・・・と自嘲気味に身の上を振り返る場面の音楽ではないかと想像する。
3ハチャトゥリアンの音楽 [ ] ハチャトゥリアンは、アルメニア・・ジョージアなどコーカサス地方の民族音楽の影響がうかがわれる、オリジナリティ溢れる印象的な曲の数々を作曲した。
そこに何も知らないレナートが現れ、リッカルドの手を握ります。 私は2011年にコーカサス地方のアルメニアやグルジア、アゼルバイジャンを旅行した時に、「6月19日(日)エレヴァン近郊 2 」に、朝散時の模様を次のように書いています。 当初は劇音楽として作曲されたが、後に作者本人によって管弦楽のための組曲に編成された。
13あらすじを全音スコアよりもう少し詳しく紹介すると次のようになります。 レナートはオスカルに「リッカルドはどのような変装をしている?」と尋ねます。
作風は大胆、強烈と評価され、の延長として民族的要素を取り入れたの代表的作曲家と見なされる。 最初の仮面舞踏会 [ ] 後日、アルベーニンはニーナとともにへ行き、公爵がある男爵未亡人を口説いていたのを目撃する。 『幸福の頌歌』(メゾソプラノ独唱、合唱、10のハープと40のヴァイオリンの合奏、管弦楽のための作品)• 旧ソビエト連邦を代表する作曲家です。
2全音スコアに歌詞あり。 サムエルとトムが「リッカルドへの復讐」を企む リッカルドが舞台に残ると腹心レナートが現れます。
一応原作から切り離されていると考えられるとはいえ、もともと悲劇の伴奏音楽として書かれたものだけに、明るい曲調の「マズルカ」や「ギャロップ」にさえ底の方に苦い味わいがあるのも事実。
15Trombone 1• レナートは何かを決意し「明日の朝、私の家に来てくれ。
III• これでは原作を読もうと思ってもなかなか難しいわけで、この曲の解説の多くが、戯曲の内容に関しては全音楽譜出版社のポケットスコアの解説にある「妻のニーナが仮面舞踏会でなくした腕輪をきっかけに主人公のアルベーニンが嫉妬し、ついには毒殺するという悲劇」という非常に大雑把なあらすじの範囲を出ていないのも無理はありません。 ウラジーミル・イリイチ・レーニン追悼の頌歌(管弦楽曲) 1949年(46歳)• Tuba C• 映画『ペポ』 1936年(33歳)• Piccolo• 強いて納得する(ふりをする)のなら、それぞれの曲を劇で使われる順とは無関係に暗(ワルツ)-暗(ノクターン)-明(マズルカ)-暗(ロマンス)-明(ギャロップ)と配列することにより、暗-明の交替で変化をつけつつ組曲全体として暗から明へと流れる構成にしたのである、と考えることができます。 優雅なワルツで、運動会の駆けっこをしたり、皆で足並みをそろえて行進をすることは難しいですよね。
1I ワルツ Waltz II ノクターン Nocturne III マズルカ Mazurka IV ロマンス Romance V ギャロップ Gallop 旧ソビエト連邦時代のグルジア出身のアルメニア人音楽家アラム・ハチャトゥリアンの作曲した仮面舞踏会とはミハイル・レールモントフの戯曲『仮面舞踏会』を題材にした音楽作品である。 そして「あなたの命には皆の人生がかかっています。
作者はこの作品でロシアの貴族社会の特殊性を描き出し、批判しようとした。
アルベーニンはニーナに「彼女が公爵と不貞を働いたこと」を詰問する。 さて、この救いのない悲劇的な原作の世界に一度はまってからもう一度ハチャトゥリアンの組曲に戻ってみると、今度はあれほど無残な終わり方をする戯曲にちなんだ組曲が、あんな「ギャロップ」でとってつけたように明るく元気に終わることがいかにも不自然に感じられてきます。
・・・かつて凄腕の賭博師として鳴らしたアルベーニンは若くて美しい妻ニーナと結婚して静かに暮らしていたが、ひさしぶりに訪れた賭博場で、全財産を失い破滅寸前になっていた若い公爵に代わって賭け、負けを取り戻して公爵を救ってやる。
1582-84。